タテがきOffice ―For 日本文学研究者・国語の先生

For 日本文学研究をしている方・国語科の先生。Microsoft Office(Word・Excel)の小ネタから便利テクまで、備忘録も兼ねて、ご紹介します。

「縦中横」の作業効率を上げたい!(ショートカットキーの割り当て)

縦書きの人がよく使う機能、それが縦中横です。

(「たてちゅうよこ」と読むそうですね。つい「たてなかよこ」と読んでしまいます…。)

通常は、

  1. 縦中横に設定したい文字を選択。
  2. [ホーム]タブ→[段落]の中の[拡張書式]をクリック→[縦中横]を選択。
  3. [縦中横]のダイアログボックスが開く→[OK]をクリックまたは[Enter]キーを押す。

という操作が必要です。

これって、同じ文字しか、[すべて適用]が反応してくれないし、

数が多いと、結構な手間です。

しかも、この縦中横は、[F4]キーを押しても繰り返しできません。

 

そんなとき、便利なのが、

「ショートカットキーの割り当て」

です!

 

前回の記事で[Ctrl]+[C]などのショートカットキーをご紹介しましたが、

それを自分で好きに設定しちゃおう!という機能です。

 

二通りの方法があるので、楽な方を覚えてください。

まず、

〈方法A〉

1) [Ctrl]+[Alt]+テンキーの[+]キーを押す。

※ノートパソコンなどで、テンキーがない場合は、[Num Lk(Number Lock)]キーを押して、テンキーを打てる状態にしてから[+]キーを押してください。

[Num Lk]キーがよくわからない場合は、もう一つの方法に進んでください。

 

2) カーソルが四つ葉のクローバーみたいなマークに変化する。

3) その状態のまま、[ホーム]タブ→[段落]の中の[拡張書式]をクリック→[縦中横]をクリック。

4) 「キーボードのユーザー設定」というダイアログボックスが開く。

「コマンド」は「FormatHorizontalInVertical」が選択されていることを確認してください。

「割り当てるキーを押してください」の下の入力ボックスのカーソルが点滅している状態です。

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5) 任意のショートカットキーを割り当てる。

私は、覚えやすそうな端っこのキーと思って、[Ctrl]+[_]を選択しました。

「縦中横」のイニシャルの「T」と思ったのですが、[Ctrl]+[T]は、「現在の割り当て」欄に「HangingIndent」と表示されたので(使ったことなかったですが)、やめておきました。

使わなそうなものであれば、上書きしても構わないです。

思わぬショートカットキー設定があることにもびっくりしました。

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6) [割り当て]ボタンをクリック→[閉じる]

これで、ショートカットキーの割り当ては完了です。

一度、きちんと設定されているか、自分で設定したショートカットキーを押してみてください。

すると、「縦中横」の場合は、

  1. 「縦中横」に設定したい文字を選択する。
  2. 任意のショートカットキーを押す。
  3. [Enter]キーを押す。

これだけで、設定できてしまうのです。何という早業!

 

では、ショートカットキーを割り当てるもう一つの方法です。

 

〈方法B〉

1) 画面左上の「クイックアクセスツールバーのユーザー設定」という▼をクリック。

2) 「その他のコマンド」をクリック。

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3) 「Wordのオプション」ダイアログボックスが開く→「リボンのユーザー設定」をクリック。

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「キーボードのユーザー設定」ダイアログボックスが開きます。

 

4) 分類:[ホーム]タブ、コマンド:「FormatHorizontalInVertical」を選択。

左下の「説明」欄に、「文字列に縦中横を設定します。」と表示されていることを確認してください。

 

以下、〈方法A〉の5) 以降と同じです。

あとは、きちんと割り当てられているか、確認してください。

 

こういうふうに、よく使うものは、ショートカットキーを割り当ててあげれば、作業がスピードアップします。

私は、「ルビ」や「割注」なんかも、ショートカットキーを割り当てています。

「ルビ」のコマンドは、「FormatPhoneticGuide」、

「割注」のコマンドは、「FormatTwoLinesInOne」です。

 

ちなみに、「縦中横」について注意しておいてほしい点が一つ。

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同じ「10」を「縦中横」に設定したものですが、違いがわかるでしょうか?

側は半角英数字の「10」を「縦中横」にしたもの、

側は全角英数字の「10」を「縦中横」にしたものです。

半角の方が明らかに自然できれいですよね。

細かいことですが、半角と全角を気にするだけでも、レジュメなどの見た目は変わってきます!